FastThumbnailプラグイン

はじめに

FastThumbnailプラグインはMovable Typeのサムネイル処理を高速化するプラグインです。
これにより特にファイルサイズの大きい画像を取り扱うサイトでのパフォーマンス向上が期待できます。

動作条件

本プラグインの動作条件は次の通りです。

なお、本プラグインはダイナミックパブリッシングには対応しません。

インストール

配布アーカイブのpluginsディレクトリに含まれる「FastThumbnail」ディレクトリを、Movable Typeインストールディレクトリの「plugins」ディレクトリにコピーしてください。

環境変数一覧

環境設定ファイル mt-config.cgi に次の環境変数を指定することで、本プラグインの動作をカスタマイズすることができます。

StrictImageCheck
画像アイテムのサムネイルが生成可能であるか確認する方法を指定します。
例:
StrictImageCheck   1
「0」は実際に画像を読み込むことでサムネイル生成の可否判断を行います。Movable Type 5.2以降の処理と同等です。
「1」は画像アイテムのファイルの存在確認と拡張子による確認を行います。画像の読み込みは行いません。
「2」は画像アイテムとして登録されている画像は無条件でサムネイル生成可能であると判断します(Movable Type 5.13までの処理と同等です)

デフォルトは「0」です。「2」が最も高速な処理となります。
ImageAssetFileTypes
StrictImageCheckが「1」である場合にサムネイル生成可能と判断する拡張子のパターンをカンマ区切りで指定します。
例:
ImageAssetFileTypes   png,jpe?g
省略時はMovable Typeの画像アイテムの標準の拡張子を用います。
ConvertPath
ImageMagickの配布パッケージに含まれるconvertアプリケーションのパスを絶対パスで指定します。Movable Typeの環境変数ImageDriverにImageMagickを指定している場合には設定不要です。
例:
ConvertPath /usr/bin/convert
 

注意事項

使用するImageMagickによっては期待した動作にならない可能性があります。テスト画像のアップロードなどを通して動作確認を行うことをお勧めします。

本プラグインにはMovable Typeのサムネイル生成処理を置き換える実装が含まれています。そのため同様の実装を行う他のプラグインとは同時に使用できない可能性があります。

本プラグインでは現在Movable Typeが行っている厳格な画像チェックを省略する機能を有しています。
そのため使用に際して、管理者がサーバ上の画像を把握できない場合(ユーザーを含む第三者がFTPや管理画面を用いて任意の画像をアップロードできる場合)や、サムネイルを生成できない画像がアップロードされる可能性がある場合には、必ず環境変数「StrictImageCheck」の値を「0」(デフォルト)としてお使いください。
本プラグインの使用に際して発生した不具合やトラブルについて、作者は一切の責任を負いません。

更新履歴

ライセンス

本プラグインはMITライセンスにて配布されます。同梱のLICENSE.txtをご参照ください。

連絡先

https://github.com/m-logic/mt-plugin-fast-thumbnail/