UploadDirプラグイン

はじめに

Movable Typeでファイルをアップロードする時に、ファイルの拡張子によってアップロード先のディレクトリを自動的に切り替えるプラグインです。

動作条件

本プラグインは Movable Type 7 以上で動作します。

インストール

本パッケージに含まれる「plugins」ディレクトリ内のディレクトリ「UploadDir」を、Movable Typeインストールディレクトリの「plugins」ディレクトリの下にコピーしてください。
Movable TypeをPSGI/Plack環境で実行している場合、プラグインのインストールを認識させるためにアプリケーションのリロードが必要になる場合があります。
作業後、Movable Typeのシステム・メニューのプラグイン管理画面を表示し、プラグインの一覧に「UploadDir」が表示されていることを確認してください。これで設置完了です。

使い方

「アセットのアップロード」画面やコンテンツ編集画面でファイルのアップロードを行うと、アップロード先のディレクトリがファイルの拡張子に応じて自動的に切り替わります。
「サブディレクトリを拡張子によって決定します」のチェックをはずすことで、この機能を無効化することもできます。

拡張子ごとのアップロード先ディレクトリの変更を行いたい場合には、各サイトのプラグイン設定画面で変更を行います。
標準の設定は次のようになっています：

audio:mp3,wma,m4a,midi,wav,aiff
videos:mp4,m4v,mpeg,avi,mov,wmv
images:jpe?g,png,gif,bmp
text:txt
docs:pdf,docx?,xlsx?,pptx?
src:pl,c,cc,rb,py,rs,go,js,css,html?,xml,php
archive:bz2,cab,gz,jar,lzh,rar,tar,taz,zip

1行につきひとつのディレクトリについての設定が記述され、行ごとの書式は次のようになっています。

[ディレクトリ名]:[拡張子],[拡張子],[拡張子],[拡張子],[拡張子],[拡張子]

拡張子は正規表現で記述することができます。また拡張子に「.（ピリオド）」を含めないようにしてください。

テンプレートタグの使用

プラグインの設定には、テンプレートタグを使用することができます。
例えば次のような記述が可能です。

<$mt:Date format="%Y"$>/images:bmp,jpg,jpeg,gif,png
<$mt:AuthorBasename$>/docs:pdf,doc,xls,ppt

テンプレートタグを使用した設定は、画面のロードのたびにビルドされ、アップロード画面に応じた設定が反映されるようになります。
ビルドに失敗した場合、アップロード画面の表示自体に影響を与えますので、テンプレートタグを用いる場合には、慎重に動作確認を行うことをおすすめします。

設定に使用できるタグはサイト・ユーザーに関連するもののほかに、アクセス中の画面に応じて、コンテンツタイプ関連のタグを用いることができます。

MT7.0以降で使用できるテーマ「Jungfrau」を例にすると、次のような設定の記述が可能です（v0.9時点）

<mt:If tag="ContentTypeName" eq="イベント・セミナー">
event/docs:pdf,docx?,xlsx?,pptx?
event/images:jpe?g,png,gif
<mt:ElseIf eq="ニュース">
news/docs:pdf,docx?,xlsx?,pptx?
news/images:jpe?g,png,gif
<mt:ElseIf eq="プレスリリース">
press/docs:pdf,docx?,xlsx?,pptx?
press/images:jpe?g,png,gif
<mt:ElseIf eq="会場">
location/docs:pdf,docx?,xlsx?,pptx?
location/images:jpe?g,png,gif
<mt:ElseIf eq="講師">
teacher/docs:pdf,docx?,xlsx?,pptx?
teacher/images:jpe?g,png,gif
<mt:Else>
docs:pdf,docx?,xlsx?,pptx?
images:jpe?g,png,gif
</mt:If>

※ バージョン0.76で実装されたコンテンツフィールドとカスタムフィールド関連のタグの使用については、Movable Type 9 への対応に伴い廃止されました。バージョン0.90以降では使用できませんのでご注意ください。

更新履歴

[2025-12-14：v0.90]
- Movable Type 9.0に対応した。
- AssetUploaderプラグインでのアップロードに対応した。
- (重要)Movable Type 6以下への対応を廃止した。
- (重要)バージョン0.76で実装されたコンテンツフィールドとカスタムフィールドのタグの対応を廃止した。
- (重要)標準の拡張子設定を変更した。
[2025-04-28：v0.791]
- Movable Type 9.0.0(Developer Preview 1)に対応した。
[2025-02-25：v0.79]
- Movable Type 8.5.0に対応した。
[2023-11-10：v0.78]
- 環境変数 AdminThemeId が大文字小文字を区別する動作への対応。
- MT8製品版(8.0.2)に対応した。
[2023-10-23：v0.77]
- (MT8.0.0/8.0.1)環境変数 AdminThemeId に admin2023 を指定した場合の動作に対応した。
[2023-05-31：v0.76]
- (MTr.5404+)環境変数 AdminThemeId に bootstrap5 を指定した場合の動作に対応した。
- (MT7.0+)コンテンツフィールドからのアップロードを行う場合を識別し、コンテンツタイプとコンテンツフィールドのテンプレートタグを使用できるようにした。
- カスタムフィールドへのアップロードを行う場合、カスタムフィールドのテンプレートタグを使用できるようにした。
- 設定画面の記述において、空行を読み飛ばすようにし「:」だけの行をもって読み込みを終了するよう変更した。
[2018-03-05：v0.75]
- (MT6.2+)全般設定以外の画面でブログ設定が保存された場合にプラグイン機能が無効として保存される問題を修正した。
- Movable Type ベータ版(7.0b1)に対応した。
[2017-07-27：v0.74]
- Movable Type 6.3.5に対応した。
- (MT6.2+)未設定時にデフォルトでUploadDirが有効になるようにした。この機能はシステムのプラグイン設定画面にて切り替えることができます。
[2015-12-10：v0.73]
- (MT6.2+)ダイアログ表示のアップロード画面においてUploadDirの設定が反映されない問題を修正した。
[2015-12-02：v0.72]
- MT6.2.2においてアップロード先「カスタム」を選択するとUploadDirのUIが消えてしまう問題に対処した。
- (MT6.2+)「アップロード時に変更を許可しない」設定でアップロードを行った場合にUploadDirの機能が動作しない場合がある問題を修正した。
- (MT6.2+)「アップロード時に変更を許可しない」設定でのアップロード画面でも拡張子設定を表示できるようにした。
[2015-10-27：v0.711]
- v0.71においてワーニングが出力されてしまう問題を修正した。
[2015-10-15：v0.71]
- 設定にテンプレートタグを記述できるようにした。
- ドキュメントでの標準の拡張子設定が古かった問題を修正した。
[2015-10-08：v0.70]
- MT6.2のマルチアップロードに対応した。
[2011-06-03：v0.63]
- MT5.1に対応した。
[2008-08-25：v0.62]
- 特定の環境でScriptErrorが発生する不具合を修正した。
- 標準の拡張子設定に「pdf,doc,xls,ppt」を追加した。
[2008-08-20：v0.61]
- MT4.2に対応した。
[2007-08-09：v0.60]
- MT4に対応した。
- L10N対応した。
[2006-12-15：v0.52]
- デフォルトの拡張子を指定できるようにした
- Wheeljack用のコードを追加した
[2006-11-16：v0.51]
- 設定を各ブログのプラグイン設定画面でのみ行えるように変更した
[2006-07-19：v0.50]
- 最初のリリース

このプラグインの使用、及び著作権や保証について

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このプラグインの著作権はM-Logic, Inc.が所有しています。著作権者の許可なく本プラグインを改変、再配布することはできません。
またM-Logic, Inc.は本プラグインの使用に関する一切の保証とサポートを行いません。

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作者：M-Logic, Inc.